「氷の微笑(1992)」感想。これほどの悪女がいるのか、伝説のシーンはもちろん、シャロン・ストーンが全ての映画!

カ行
引用元 映画.COM




全世界一時停止回数歴代一位作品です(※管理人調べ)。




公開時はあまりに過激なセクシーサスペンス映画として話題に。

シャロン・ストーンの有名な足の組み換えシーンは色んなところでパロディされました。




当時、レンタルが開始されると、多くの男子が一時停止ボタンに指を添えて待ち構えました。


もちろん、私もその一人。



今となっては良い思い出だが、映画の内容は全く覚えておりません。

誰が犯人だったのかさえ。



今回見直してみたら、さすが大ヒット作品、映画としてちゃんと面白かったです。


ネタバレ度70%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。

分析



とにかくシャロン・ストーンの悪女っぷり、その見事さが全て。



ハードなベッドシーンのオンパレード。


若い男子ならそこしか目が行かないだろうが、もう若くはない今となっては映画全体を冷静に見れました。


ちなみに彼女だけじゃなく、マイケル・ダグラスもかなりの脱ぎっぷりです。





この映画、ちゃんと見ると、しっかりとプロットが構成されており、脚本が見事です。


更にシャロン・ストーンのキャラ付け、色っぽい台詞の数々が凄い。





ファーストシーン、往年のロックスターがベッドでめった刺しにされて殺される。

その容疑者になるのが、直前まで被害者と会っていた恋人、小説家で大金持ちのシャロン・ストーン。



刑事のマイケル・ダグラスが相棒と共にシャロンの元へ訪れます。


シャロン・ストーンの初登場シーン、刑事とのやり取りから、いきなり妖艶さ全開です。

「彼とはいつから付き合っていたんですか?」

「付き合ってないわ、寝てただけ」


いきなりのジャブが鋭すぎる。


「彼が死んで悲しいですか?」

「ええ。彼、上手だったから」


このような台詞の数々を不敵に放つシャロン・ストーン。



帰っていくマイケルたち。にやけながら、「大したタマだ」

見ているこちらもマイケル同様、もうドキドキですよ。




そして映画はこのシャロン・ストーンが犯人かどうか? この一点で進みます。


警察はシャロン・ストーンを連行し、取り調べを開始。

数人の刑事たちを前にして、堂々と質問に答えるシャロン。


先ず煙草を取り出して吸い始める。

「ここは禁煙です」

「禁煙だから何、吸えば逮捕するの?」


何も言えない刑事たち。
この時点で刑事たちを食ってます。



「被害者との関係は?」
「セックスフレンド。危ない事を怖がらない、良い相手だったわ」



そして質問が進む中、有名になった足の組み換え。
刑事たちは息を呑み、完全に取り調べどころじゃありません。



観客もみんな、刑事たちと同じ顔、この顔になってます。



ここまで来たらシャロンの独壇場。
人を食ったように、刑事の一人、マイケル・ダグラス(役名はニック)と親し気に会話します。


「愛とセックスは別よ。結婚してても浮気するでしょう、ニック?」

「煙草はどう? ニック」


刑事たち、完全にニックに嫉妬しています。






これは何の取り調べなんだ。



シャロン・ストーン、こちらが息をするのも忘れるほどの妖艶さです。


このシーンでこの映画の成功は約束されました。





振り回されたマイケル・ダグラス、その苛立ちから元恋人と荒々しいセックス。

元恋人はマイケルを責めます。
「あなたは私を抱いたんじゃない。女を犯したのよ」

この辺りの台詞、ちゃんとキャラの心情を掬い取っていていいですね。

ただのセクシー映画じゃありません。




そしてこの映画、シャロン・ストーンに迫っていくだけじゃなく、マイケル・ダグラスの方にも汚点となる過去を用意しているのがポイントです。


一般人を誤って射殺した過去を持っており、シャロンは新作の取材と称して、マイケル・ダグラスに近づきます。

容疑者が刑事に近づいていく動機として、説得力があって上手い。




そしてミッドポイント、新たな殺人事件が発生。

ここで何と、刑事であるマイケル・ダグラスが容疑者として疑われ、休職になります。



犯人を追っていくサスペンスだけじゃなく、主人公の刑事を追い込んでいく展開が凝っている。



仕組んだのはシャロン・ストーンなのか? 観客の興味、疑心が更に高まります。







そしてマイケル・ダグラスはシャロン・ストーンを追い続け、やがてその誘惑に乗り、激しくセックス。

翌日からはもう恋人気取りです。


「これ以上は私に夢中になるだけよ」

「とっくに夢中になっている。だが必ず捕まえる」


カッコ良く宣言するマイケル・ダグラスですが、はたから見たらシャロン・ストーンにはまっているのが丸わかりで、恥ずかしいです。


しかしそれはまた、観客も同じ。

すっかりシャロン・ストーンの一挙手一投足、その表情に魅了されている。

特に男はみな、誰も抗えません。

悪女とはこれかと、振り回される心地良ささえ疑似体験させてくれます。





ここから先はマイケル・ダグラスの捜査と言うか、単に振り回されているだけでもあるんですが、事件の真相に迫っていきます。


そして犯人は○○か××か、一体どっちだ?という展開になり、観客の興味を引っ張る。


これもキャラや事件の複雑な事情を簡素化するテクニックで上手いです。




そしてクライマックス、事件は解決されますが、映画はラストカットまで、しっかりと引っ張ります。


上手い。そして面白い。




以上です。だから私は感動しました。




まあ、色々書いても、やはり前半で見せたシャロン・ストーンの妖艶さが全てです。

日本でこの役を演じられる女優さんはいないと思う。


セックスシンボルと言われるスター女優は、このシャロン・ストーン以来、出てませんね。

その脱ぎっぷりも含めて、天晴です。


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