「シリアル・ママ(1994)」感想。キャスリーン・ターナーが美人女優の看板を投げ捨てての怪演!

サ行
引用元 Amazon

主婦が近所の気に食わない住人を次々と殺していくブラック・コメディ。


かなりぶっ飛んでます。



美人女優で一世を風靡したキャスリーン・ターナーが、よくこの役を引き受けたなと心から思う。



ここまでくると、笑えるか笑えないかは、あなた次第!

ネタバレ度70%
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分析



まあ、よくこんな映画撮ったよね!



さすがは下品なコメディで有名なジョン・ウォーターズ監督、「悪趣味こそユーモア」と言うだけあって、その面目躍如と言ったところか。




連続殺人犯を主人公に据えるのはコーエン兄弟の「ノーカントリー」とか有名だけど、あちらはスリラー、こちらはコメディ。



コメディの題材としては相当難しいと言うか、本来、題材にしない笑




この時代だから撮れたと言うか。

主人公はかなりイッてるので、共感は不可能。


生真面目な人が見たら、批判する人も一定数いると思う。






この手の内容だと、普通は、息子とかを主人公に据えて、「自分の母親が殺人鬼?」みたいなサスペンスで見せていくのが定石だと思う。


そうしないと多くの観客の興味を引っ張るエンタメにしにくいんだよね。




しかしさすがはジョン・ウォーターズ監督、定石なんてはなから選ばない。



主人公はちょっとイラついただけで遠慮無く殺していく、そして後半になる程そのシュールさが増していく。

その演出、独特のセンスで面白いです。




面白がってくれる人だけに向けて作っているその潔さが素晴らしい。






理想の主婦に見えるキャスリーン・ターナーが、いきなり声色を変えて下品な悪戯電話を始める冒頭から最高です。


あまりの吹っ切れぶりに、監督に弱みでも握られているんじゃないのかと心配するレベルです。




余談ですが、キャスリーン・ターナーは後年、自伝を発表し、それが俳優の悪口だらけと話題になりました。


何だ、こっちが地なのか。





主人公は映画の中で六人殺しますが、その殺し方も毎回変わってて工夫が見られるのも良。

しかもその動機がいい。

中でも特筆なのは、レンタルビデオ、テープを巻き戻さずに返却したから、というチープすぎる理由。


もはや若い観客には一体何の事だかわからないと思われるこの動機、最高です。





更には子供たちも、母親がシリアルキラーとして有名人になるや、調子に乗り出すのが面白い。

そして全米が熱狂し始めるという、監督の皮肉が感じられる秀逸な演出。

引用元 映画.com


「殺人犯こそスーパースター」という煽りが素敵です。






そして脚線美が有名なキャスリーン・ターナー、ラストの裁判では証人を誘惑せんと、机の下で足をパカパカ開く。


こんな下品な脚線美の使い方がかつてあっただろうか。


シャロン・ストーンと大きな違いだ、別の意味で刺激が過ぎる。





ちなみに映画冒頭に「この映画は実話です」と字幕が入ります。





んな、わけない。





これも監督なりのユーモアなんだけど、ほんと、徹底してますね。




というわけで、久しぶりにブラックコメディの何たるかを思い知らされました。



以上です。だから私は感動しました。


なお、ウィキを見る限り、映画は大コケしたようだ。


正常だろう、これが大ヒットしたらそれはそれで問題だ。





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