「スタンド・バイ・ミー(1986)」感想。夏になると見たくなる。これが本当の真夏の大冒険だ!

サ行
引用元 映画.com

この作品を扱うのはあまりにもベタ過ぎて弱冠気恥ずかしいのだが。

それでもね、やらねばならない。
青春映画の最高峰。


ロブ・ライナー監督はこの作品と「恋人たちの予感」で一躍、ヒットメーカーに。
「恋人たちの予感」も書かないとなあ。



ネタバレ度70%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。




この記事を書いている2023年10月現在、U-NEXTでは見放題配信されています。




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粗筋

仲良し四人組のゴーディ、クリス、テディ、バーンは死体を探しに森に出かける。

分析

「僕が初めて死んだ人を見たのは12歳の時だった」

このナレーションからいきなりやられる。



その人にとって特別な映画になる時、そこには色々な理由がある。

その中でも一番破壊力が強いのは、「これは俺の(私の)物語だ」と思った時だ。

この映画は「自分を描いている」と感じた時、その作品はオンリー1になる。


その手のものって恋愛映画で特に多いんだけど。
「ラ・ラ・ランド」「500日のサマー」とかね。


そしてこの「スタンド・バイ・ミー」は、その意味において男子にとってはおそらく最強。


女子の場合はわかりません。


この作品、スティーブン・キングの半自伝的作品と言われてるが、これは全ての男子が通った道を描いている。

「誰でも一生に一冊は傑作を書ける」とよく言われるが、そのタイプの作品だ。
(※キングは傑作だらけだけど!)




登場人物はゴーディ、クリス(リバー・フェニックス)、テディ、バーンの12歳の少年四人。

まず、この四人の造形が素晴らしい。

優秀な兄を事故で亡くしたゴーディ。
打ちひしがれた両親に冷遇され、コンプレックスを抱いている。

アルコール依存症の父と不良の兄を持つクリス。
周囲からも不良少年のレッテルを貼られ、将来を悲観している。

父親から虐待を受け、耳を焼かれたテディ。

肥満児でのろまのバーン。

いいね。




この映画でお気に入りのシーンはおそらく見る人によって全然違うと思う。

しかし必ず一つはある。それほど誰でも共感できるシーンが多い。



映画としては橋の上で汽車に追いかけられるシーンがハイライト。



私としてはストーブで自分の耳を焼かれたのに、その親父をバカにされて怒り出すテディのシーンが好きだ。



そして誰もがクリスを演じるリバー・フェニックスの名演に心打たれる。

信頼する教師に罪をなすりつけられた悲しみ。
その独白のシーンは今更言うまでもない。

出色なのは、ゴーディに「俺たちなんかといたらお前の脳みそが腐っちまう」と自分たちと離れるよう諭すシーンだ。


「グッド・ウィル・ハンティング」でもあったな。
本当の友達だから言える言葉がここにはある。

引用元 映画.com

その後、四人は学校で顔を合わせても挨拶するだけの仲になってしまう。


そう、中学になって、あんなに仲の良かった奴と気付けば疎遠になっている。
誰もが経験あるだろう。



ここで思うんですよ。





これは俺の物語だと。





最後の字幕が美しい。

「あの十二歳の時のような友達は二度とできない。もう二度と…」



以上です。だから私は感動しました。







ちなみに村上春樹さんは以前ラジオだったかな、「スタンド・バイ・ミー」は映画よりも小説の方がいいとコメントしてました。

これ以上? マジかよ。


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