「ロッキー2(1979)」感想。脚本家スタローン、再びの奇跡!

ラ行
引用元 映画.com

大好きな映画「ロッキー」。
一作目を書こうかとも思ったんだけど、こちらも素晴らしい続編なので選びました。

実は私はシルヴェスター・スタローンという映画人を信頼、尊敬している。
それは不器用で、生き辛さを体現するキャラクター、「ロッキー」と「ランボー」を生み出したから。

どんなアクション映画を作ろうと、人間ドラマを一番大事にしているのを感じる。
彼の人生も映画同様、どこか不器用だ。そこが好き。




ネタバレ度50%

内容はアポロとの再戦。
勝敗については書いてません。ご安心を。



分析

最初はエイドリアンと結婚、そして妊娠とハッピーなロッキー。

二人が見つめ合って愛を囁き合うシーン。
その台詞が「私に飽きないで」「俺を捨てないでくれ」。


ちょっと待て、てコンプレックスだらけの二人なんだ!


普通のラブシーンならもっと色っぽい台詞だろう。
だがこれが「ロッキー」。
脚本は一作目と同じくスタローン、作品冒頭からさすがです。

人気者になってCM出演も決まり、わかりやすく散財するロッキー。
しかしCM撮影はカンニングペーパーもろくに読めず、大失敗。

この辺りの描写はたまりませんね。

そして、わかりやすく落ちていきます。

その後の仕事を探す面接でのやり取り。
「前科はありますか?」「自慢できるものはねえ」という台詞も秀逸。

ロッキーの不器用さ、ずれっぷりが見事に表現されてる。いい。

結局、ロッキーはボクシングに復帰、アポロとの再戦を決意します。



しかし妻のエイドリアンは失明の可能性があるロッキーの復帰に大反対。

そのため、ロッキーは練習に全く身が入らず、トレーナーのミッキーに怒鳴りつけられる。

エイドリアンは過度のストレスで早産し、昏睡状態に陥ります。

ロッキーはエイドリアンの側から離れません。
面会時間外は礼拝堂でずっと祈っています。


このあたりの描写は非常に丁寧。
人間ドラマに比重を置く監督スタローンの姿勢を感じます。


ロッキーの祈りが届いたのか、エイドリアンは目を覚ます。
安堵したロッキーは、エイドリアンが望むならボクシングを辞めると告げます。

ここでエイドリアンがロッキーに言います。


「一つお願いがあるの」


「何だ?」








「勝って」





その瞬間、トレーナーのミッキーが叫びます。






「何ボケッとしてんだ、行くぞ!」









あの音楽がかかり、鬼気迫るトレーニング!

たまんねえ…。
どうですか、このトリプルコンボ! 
男子はみんな、震えますよ。


観客のテンションを上げるお手本のような展開。
これ以上は無い。



それは昏睡状態のエイドリアン、寝ずに祈り続けるロッキーの姿を執拗に描いているが故。
ぎりぎりまで引いて放たれた矢のよう、興奮は一億倍ですよ!


この矢を引くシーン大事!

ええ、このシーンについてだけ、書きたかったんですよ。満足です。



「ロッキー」で成功した後の主演作がさんざんだったスタローン。
崖っぷちで勝負に出た「ロッキー2」。
負け犬が奮起する「ロッキー」一作目と同様、スタローンの状況とロッキーの姿が見事に被ります。


自己を投影した傑作脚本を二本も書いたスタローン。
脚本家としたら尊敬せざるを得ない。

アポロも体、凄いな。僧帽筋。役者として勝負に出てるのわかる。



以上です。だから私は感動しました。



おすすめシルヴェスター・スタローン出演作品

○「ランボー」
やはり上げないといけないでしょう。
ラスト、悲痛に叫ぶランボーの姿は胸を打つ。




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