「ノマドランド(2021)」感想。「魂を揺さぶる」という言葉はまさにこの作品のためにある!

洋画
引用元 映画.com

アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞受賞作の名作。

資本主義社会から零れた高齢の車上生活者たちの物語。

ノンフィクションが原作だけあって、ドキュメンタリー的な作りです。


ドラマチックなヒューマンドラマを期待すると肩透かしにあうのでそこだけ注意。


ネタバレ度10%
ストーリーが無いんだよねこれ。



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分析


とても評判が良い作品で気になってたんだけど、やっと見ました。


非常に純度が高い作品という印象。


車上生活者、ファーン(フランシス・マクドーマンド)の毎日を淡々と綴っていく。
その中で起こる出会いや別れを切り取っているんだけど、ドラマチックな描き方はされない。

ただただ淡々と。

見初めて30分ぐらい経った時に、そろそろ何か事件が起きるのかなと思ったら起きない。

もしかしてずっと何も起きないのか?という思いを抱いたまま、中盤を迎え、そのまま終わる。

逆にドラマになりそうになると、次のエピソードに入る感じさえある。

ここまで何も起きない映画を見たのは久しぶり。




途中まで不安だったけど、段々と気にならなくなる。
そして気付けばこのままずっとファーンの生活を見ていたいという気分になります。


こんな映画体験は滅多にありません。


引用元 映画.com

アメリカの大自然の映像が本当に美しく、見入ってしまう。


普通ね、何か事件を起こしたくなるんですよ、脚本家は。
観客が飽きるのが怖いんですよね。

ただ、この監督は違う。そんなヤワじゃない。
クロエ・ジャオ監督(中国人女性でまだ40歳!)が見ているのは観客じゃない。
そこで生きているファーン、ノマド(放浪者)の人たちだ。

その姿勢が素晴らしい。


引用元 映画.com

気付けば凄く心地良い時間が過ぎていました。

エンタメもいいが、こんな映画も必要だと強く思わせてくれる。

ファーンたちを見て、こんな生き方もあるのかと、価値観を揺さぶられる。




かたや私と言えば。

全然疲れてないのに左目がものもらい。


ビールだけが幸せ。気づけばウエストがバストを超えそう。


昼間からガーシーをユーチューブで見てる。



これでいいのかと! 本当にこれが俺の幸せなのかと!


色んな意味で泣けてきます。




主演女優のフランシス・マクドーマンドはこれでアカデミー主演女優賞三回目。
今回もこの人以外、誰が演じられるのかと思う素晴らしい演技。

車内でいきなりう○こするシーンは軽い衝撃でした。


おすすめフランシス・マクドーマンド出演作品

○「ファーゴ」
ブラックコメディの巨匠、コーエン兄弟の代表作。
この監督はこの時期、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
この作品も凄いです、独特のセンスに酔いしれる。

○「スリー・ビルボード」
「ファーゴ」に続いて、この作品で二度目のアカデミー主演女優賞受賞。
レイプ被害者の母親を演じて、この人の存在感でぐいぐい引っ張る力作。



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