「ホーム・アローン(1990)」感想。スタッフを見ると大御所がずらり。職人技がさえるキッズ映画の名作!

ハ行
引用元 映画.com

これ、改めて見ると、監督クリス・コロンバス、脚本ジョン・ヒューズ、音楽ジョン・ウイリアムズの座組が凄い。
もはやヒットは約束されているような面子だ。


ただ、見直して思うのはやはりマコーレー・カルキンが何より凄い。
この可愛さは別格。
彼無くしてこれほどの大ヒットは無かったと思う。


ネタバレ度50%
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粗筋

一人で留守番しているケビン(マコーレー・カルキン)。
その家にやってくる泥棒を退治する。

分析

この作品、ケビンが泥棒を撃退するコメディシーンを誰もが記憶していると思うんだけど。

実はそのシーンはクライマックスの15分も無い。

映画のほとんどは家族がいなくなって喜ぶケビンが反省し、その家族を求めるまでの心の動きを描くヒューマンドラマ。

ここ、脚本ジョン・ヒューズはさすがだなあと思う。

そう、この映画は誰もが共感するヒューマンドラマなんだよね。
泥棒退治のコメディが軸じゃない。



そして泥棒退治のシーンはまあ、突っ込みどころ満載というか。
やはりキッズ映画だけに大人が見ると少々ゆるい。

でもここであんまり頭の良い撃退法を披露すれば、8歳のケビンのキャラがぶれる。
その意味でも良い匙加減だと思う。

ジョー・ペシのコメディアンぶりもいい感じだしね。
ガスバーナーで頭を焼かれて雪に突っ込む場面は爆笑しました。



今回、この作品を見直して、もっとも上手いなあと感心したのはケビンの母親の描き方。

ストーリー上、両親はケビンを忘れて旅行に出かけるんだけど、やはりここは観客が一番突っ込むところ。

リアリティが少しでも欠けたら「ご都合主義」とか「設定が雑」とかさんざんに言われるところだ。


いやほんと、話は変わるけど、「ちむどんどん」のネットでの叩かれようとか凄いよ。
一カ所でものれない場面があると、観客は一気に引くからね。
全員を納得させるのは無理だけど、こういった箇所はできる限り、丁寧にやらないといけない。



その点、この母親はケビンを置いてきたと知るや、何としても家に戻ろうと全力で奮闘する。
その奮闘ぶりが見せ場にもなっていて、観客の誰もが共感できるようになってる。


母親がやっと帰宅してケビンと再会するところは感動的で見事だ。


そしてこの作品をさらにハートウォーミングにさせている仕掛けがある。

シャベル殺人鬼だ。

ケビン他、近所の子供たちが殺人を犯したと噂している謎の男。
こういった謎の人、昔は確かに近所にいました。
その意味ではいいところ突いてる。


このシャベル男を使って、ラストにホロっとくるシーンが用意されている。

これは監督のクリス・コロンバスが作品に厚みを加えるために脚本に書き加えたシーンらしい。
さすがに上手い。

ストーリーにはほとんど関係ないこのサイドストーリーがこの作品を豊饒なものにしている。


というわけで、ジョン・ヒューズとクリス・コロンバスの職人芸が味わえるこの作品。

大ヒットも必然か。


以上です。だから私は感動しました。


ちなみにケビンを演じたマコーレー・カルキン。
この作品で大変な人気を得たが、以後は色々なスキャンダルに巻き込まれ、不遇な時代を過ごしました。

今はマコーレー・マコーレー・カルキン・カルキンと名乗っているとか。

このニュースを見る限り、リアルでは今も一人なのだろう。
心配だ。

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