新たに生まれたB級映画の快作。
理由なんかいらない、面白ければいいんだろ!という開き直りがいい。
B級映画のあるべき姿をまざまざと見せつけられた。
それでいて役者陣も映像も音楽もレベルが高いから始末に負えない。
しかしニコラス・ケイジを見たの久しぶりだわ。
最近は日本人と五度目の結婚したのがニュースになってたな。
「ワイルド・アット・ハート」「リービング・ラスベガス」の頃は演技派俳優と言えば名前が上がるほどの超大物。
なのに今はB級映画ばかり出る不思議な役者さん。どうしてこうなった。
それでもこうしてたまに当たりがあるから見逃せない。
日本贔屓だし、末永く活躍してほしい。
ネタバレ度70%
未見の方はDVDや配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。
でもバレて困るほどネタは無い(笑)。
粗筋
ニコラス・ケイジは一晩、テーマパークの掃除を依頼される。
そこにいるのは殺人犯の魂が憑依したロボットたち。
ニコラス・ケイジは生き残れるか!?
分析
テーマパークでロボットたちが襲ってくる恐怖映画。
それだけなら何処にでもあるスリラーだ。
この作品の魅力はニコラス・ケイジのキャラクターにある。
今まで数々の客たちを惨殺してきたロボットを何と素手で返り討ち!
ロボットたちも唖然呆然。
彼の存在がスリラー! 見よ、この逆転の発想!
そして倒せば平然と掃除を再開する。
そして彼は一言も発さない。90分ずっとだ。
まさにゴリラ―マン!
ただただニコラス・ケイジが強いだけ。
このキャラクター設定で90分押し通すその力業が素晴らしい。
まあ、脚本的には村人たちが生贄としてこのテーマパークに部外者を送り込んでいる実態とか。
何とかしようと乗り込む若者グループとかとの絡みもあるんだけど、
そんなのどうでもいい。
ワンアイデアで突き進むB級映画の潔さを存分に感じられる。
あるよね、映画は見たいけど、難しいのはしんどいなあと思う時。
そんな時はこれ!
頭空っぽにしてただ楽しみましょう!
テーマとか、構成とか、そんな単語は口にしちゃいけない。
したらあなたの負けだ。
以上です。だから私は感動しました。
ヒロインも無駄に可愛い。
ラスト、生き残った彼女を無言で連れて去っていくニコラス・ケイジがカッコいい。
エンディングで流れる曲も無駄にポップで耳に残る(笑)
おすすめニコラス・ケイジ出演作品
○「リービング・ラスベガス」
アカデミー主演男優賞受賞作品。
良かった印象はあるんだけど、内容はかなり忘れたなあ。
今度見直して記事を書きます。
○「キック・アス」
好きですこれ。
クロエ・グレース・モレッツ演じるキックガール、マジ最高!