「フォレスト・ガンプ 一期一会(1994)」感想。ごめんね、私にとっては屈指の迷作!

ハ行
引用元 映画.com

アケデミ―賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要六部門を受賞した屈指の名作と言われている本作。

公開時に見ているのだが、ほとんど記憶に無い。
これはどうした事だと以前から思っていて、今回見直してみました。



なるほど…、




見たけど、全然ピンとこない。




驚いたな、うっすらと拒否感さえ感じる。


名作とされる作品でこんな気持ちになる事は珍しい。



いつもは気に入った作品を紹介しているので、今回の記事はちょっと異色。
ま、たまにはいいか。




まずはこの作品で多くの人を感動させたという有名な名言。


「人生はチョコレートの箱。開けてみるまでわからない」



いや、わかっとるやん、チョコレートやろ? 自分で言うとるやん。



とツッコミを入れる自分がいる。
もっともらしい事言ってるけど、日本語になってないのでは?

ちなみに原作では逆らしい。
「人生はチョコレートの箱じゃない」っていう。そっちの方がいいって!



冒頭からこれだ、根本的に語り口が合わないのかもしれん。




ネタバレ度60%
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分析

絶賛も多いが、批判も多いとされる本作。

冒頭からフォレスト・ガンプの名前の由来が紹介されます。
それはKKKを作ったネーサン・フォレストからとったという。とるなよ!


母親はフォレストの知能指数が低いからと入学を拒否する校長と寝ます。母さん!

外で待っているフォレストは校長の喘ぎ声をひたすら真似する。フォレスト!



うん、のっけからなかなかブラック。
シュールな笑いを楽しむタイプの映画なのだろう。

と思ったら、そのシュールさはどんどん薄味にされ、感動作に変貌していく。

このあたりは原作からの変換だと思う。
原作と映画はかなり違うらしいよ。




とりあえず私が気になるのは女性の描き方ですね。

要するにフォレストが一生をかけて愛する幼馴染みのジェニーか。


このジェニーが全く魅力的に見えない問題。



歌手を夢見て故郷を出るが、結果、裸でギターを弾きながら酔っぱらいの前で歌ってる。

その後、ヒッピーになり、薬物と反戦運動にのめり込む。

その間もフォレストから求愛され続けるが、すべてはねつけている。

いや、別にいいんですよ!
仲良くてもどうしても愛せない異性というのもいるでしょう。


その後、失恋でもしたのか、金持ちになったフォレストの元に現れて、一緒に生活を始める。

結婚を申し込まれて、その夜、ベッドイン。
翌朝、家を出て行く。

三年後、再びフォレストに連絡を取り、フォレストに今までの態度を謝罪する。
「ずっと自分がわからなかった」と。
(字幕では「どうかしてた」とある)


うん、それはまあ、共感できるよ。
若いうちは過ち多いからね!


そして子供を見せて、この子はあなたの息子だ、私は不治の病だと告げ、亡くなる。



うーん…。





はっきり言うけど、その子、本当にフォレストの子?



薬物やって、フリーセックスして、不治の病はエイズでしょ?

それはいつかかって、いつわかったの?

フォレストと寝た時は知ってたの?
 
だから家を出たの?


色々な「?」が浮かんできて、感動どころじゃない。

だって、他の男の子供でも、フォレストの子って言いそうなんだもの。
本当にフォレストの子だとしても、聞きたい事はたくさんある。


私は彼女を信じられません。
そう、私はこんなにも汚れてしまった。


何より監督のロバート・ゼメキスのジェニーへの愛が感じられないんだよなあ。


気になって色々と他の人の感想とか、見ましたよ。

監督のロバート・ゼメキスはフォレストは「正しいアメリカ」、ジェニーは「間違ったアメリカ」として対比して描いているそうな。


なるほど。


間違ったアメリカか…。


そりゃ、魅力的に描くのは無理だよな。

それでも私は魅力的に描いてほしかった!

そのもやもやが強く、拒否感が出る。



ちなみに人種差別の問題をスルーしているとしてかなり批判もされたようです。

この点は日本人の私にはなかなか理解しにくい部分ではある。

この作品、現代史にフォレストが絡む内容が魅力なんだけど、あの時代を扱って、舞台がアラバマでキング牧師が出ないのはおかしいと。

ドイツの戦争映画でユダヤ人差別をスルーしているのと同じだと。


でもロバート・ゼメキスはキング牧師のカットは撮ったらしい。
作品と合わないので映画に入れなかったそうな。

まあ、確かに作品のトーンは変わる気がする。
最初に言った、シュールな側面が出過ぎるような。


難しいな!


以上です。だから私は感動しませんでした。


結構、批判的に書きましたが、フォレストとダン中尉の友情は良かったですね。

日頃からフォレストをバカにした発言をするダン中尉。

しかし女たちがフォレストをバカにしているのを見るや、烈火のごとく怒りだす。

自分が言うのはいいが、他人がバカにするのは許せない。

千原ジュニアが兄について同じような事を「にけつ」で言ってた。

愛情を感じるエピソード!



また、この作品はやはりアメリカ現代史を知っているほど、面白い。

フォレストがエルヴィスのパフォーマンスの元ネタだったり、ウオーターゲート事件の目撃者だったり。
そうゆうところは知っている人ほどニヤリとするところ。


最後に。
トム・ハンクスの演技は素晴らしい。
フォレスト・ガンプというキャラクターに見事に血を通わせた。
ちなみに山寺さんの吹き替え、凄いらしいよ!


フォレストの子供を演じるのはこれがデビュー作のオスメント君。可愛い。
ちなみに十代後半は荒れてたみたいよ。子役は大変!

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