「遊星からの物体X(1982)」感想。低予算映画の帝王ジョン・カーペンター監督の代表作!

ヤ行
引用元 映画.com



低予算で上質なエンタメ作品を作る事で映画ファンにカルト的人気を誇るジョン・カーペンター監督の代表作です。


映画に出てくるクリーチャーの造形が今見ても斬新で、強烈なインパクト。


SFとして、サスペンスとして、ホラーとして超一級。何度見ても素晴らしいです。


ネタバレ度70%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。

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分析


やはり宇宙生物に襲われるだけじゃなく、その生物が人間に擬態できるというアイデアが魅力的過ぎる。


今となっては一つのジャンルができるほどに使われているアイデアです。「寄生獣」なんかもその一つですね。






アメリカ観測隊の南極基地に、ノルウェー観測隊の男がハスキー犬をライフルで追いながら現れる。

「その化け物を殺せ!」と発砲するノルウェー隊員を、アメリカ隊員が射殺する。


この序盤からしていきなり不穏です。


人間じゃなくて、犬を化け物としているのが、適度な不穏さになっていて、物語の始まりとして絶妙。





直後、アメリカ隊員たちがノルウェー基地に行ってみると、そこは壊滅状態。



ここで異常な姿になっている、もはや死体とは言えない何かを持ち帰る。


この死体の造形がまず何よりショッキングで、今なお、高いオリジナル性を放ちます。


まず驚き、見ているうちにやがて切なくなる。そしてついには可笑しくなってくる。


現在のVFXとは違う、絶妙な手作り感も味になっており、その奇抜なデザインはホラーファンも含めて必見!




そしてアメリカ基地では犬が化け物へ変貌し、パニックに。


何とか撃退するが、まだアメリカ基地に化け物が潜んでいると思われる。



そして生物学者ブレアが調べると、この生物は擬態する能力を持ち、このアメリカ基地にて隊員に擬態している可能性は75%。
更にこの生物がアメリカ基地から出ていけば、人間社会は27000時間後に終焉を迎えるという(どうゆう計算?)。



ブレアはパニックになり、基地を破壊しようとして、仲間たちに捕えられる。
そこで隊員たちに「クラークを見張れ!」と絶叫。


良いですね、この瞬間、仲間内で疑心暗鬼のサスペンスが始まります。

更にブレアが通信機器を破壊したせいでアメリカ基地は外界と連絡が取れず、つまりは密室状態。




残った隊員たちの中で犯人探しが始まります。

更には犯人は誰にでも擬態できるという、密室サスペンスとして禁じ手とも言える魅力的な設定。



もう面白さしかない。






ここで主人公のマクレディ(カート・ラッセル)は、化け物は人間に擬態する折に、その上着が破られている事に気付く。

すると直後、他の隊員がマクレディの上着を見つける。

よって、主人公マクレディが全員に疑われる展開に。



マクレディが化け物なのか? それとも化け物の仕掛けた罠か?

ここ、サスペンスが更に増す、非常に上手い展開です。

観客もマクレディが化け物の可能性を考えたりして、同じようにパニック感を味わえる。

上着という小道具の使い方も上手い。

ただの密室サスペンスを超えてくる圧倒的な作劇だ。




更にはマクレディが血液による見分け方を発見し、誰が化け物か見分ける事が可能に。



そして人間VS化け物の行き詰まるクライマックスへ。

ここは意外とお金をかけていて、この監督の作品にしてはなかなかの迫力です。



ラストも不穏さを残して、印象的に終わります。


改めて見ると、まさに面白さの塊だ。


以上です。だから私は感動しました。




この監督、SF作品を多く撮っているんですが、私同様、この「宇宙生物が人間に化ける」というアイデアが大好きなよう。

この作品以降でも「ゼイリブ」という名作で再びこのアイデアを採用してますね。

おじさん二人のチープな殴り合いを11分間見せ続けるという伝説のシーンがあります。





そして今回見直して気付いたんだけど、音楽がエンリオ・モリコーネでした。


仕事を選ばないな、さすがモリコーネ。


いや、印象的で良い音楽だったけども!




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