「プレデター(1987)」感想。上腕二頭筋の厚みこそ作品の厚み! シュワちゃん全盛期の傑作!

ハ行
引用元 映画.COM

久しぶりに見るとやはり驚く。シュワちゃんの腕の太さ。


SFアクション映画として非常に高い完成度なんだけど、何よりこの筋肉に画力の強さを感じる。


色んなスターが鍛えた体を見せるアクション映画は数あれど、これはレベルが違う。


筋肉だけでお金がとれる。


アーノルド・シュワルツェネッガー、やはり偉大なスターだ。



ネタバレ度80%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。


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分析


旧知の戦友に誘われて、ゲリラに拘束された要人をジャングルに助けに行くシュワちゃん。




序盤、その戦友を見て驚いた。





アポロ? アポロじゃないか!




そう、シュワちゃんの戦友を演じるのはカール・ウェザース。

あのロッキーの宿敵アポロを演じた彼ですよ。


この時代、スタローンとシュワルツェネッガーはアクションスターとして人気を二分、誰しもが意識するライバル同士だった。


そしてこのカール・ウェザースと言えばアポロがはまり役。

つまりはスタローン側だと思っていたのに、まさかのシュワちゃんの戦友役、クレジット二番手で登場。



この映画の公開二年前、「ロッキー4 炎の友情」でドラゴに撲殺されてお役御免とされた事にムカついたのか、シュワちゃん側に寝返ったな。


友情なんて何処にも無いと言わんばかり。




そんな大人の事情はさておき、


シュワちゃんはこの戦友と再会した瞬間、言葉もろくに交わさずに力比べを始めます。



良いですね、この80年代のノリ、のっけから男の価値は筋肉のみと言わんばかりです。

引用元 映画.COM







そしてシュワちゃんはアポロと仲間たちを連れて、ジャングルへ。


ここでゲリラのアジトを見つけるんですが、そこには先遣部隊の死体が吊るされているというショッキングな映像。インパクト十分です。


しかしそこには要人などおらず、本当の敵はゲリラじゃない事がわかります。一体、敵は何者なのか?


騙されて連れてこられ、謎の敵と戦う事を強いられるシュワちゃんは、今回の仕事を依頼してきたアポロを責めます。



「お前は変わったな。昔はそんなじゃ無かった」

「目覚めたんだよ、現実にな」


さすがアポロだ。既にかませ犬感が半端ありません。




そして地球外生命体、プレデターに初めて襲撃されます。

映画開始42分過ぎ。ここからはもうノンストップ!


プレデターに連れ去られるリック、その行方を追うと、彼の内臓は見つかるが、死体が見つからない。


プレデターを見た村の女性は「森が彼を襲った」と証言します。


この辺り、プレデターの正体を少しずつ見せていく演出がキレキレです。


さすがはこの直後、「ダイ・ハード」を撮ってその名を世界に知らしめたジョン・マクティアナン監督だ。




そしてプレデターの正体が段々と露になっていくんですが、血は緑色、自分で救急キットのようなもので怪我の手当てをするという、なかなか他に無い設定です。

そのデザイン、醜くてインパクト十分。カッコよさが微塵も無いところが潔い。




そしてシュワちゃん一行とプレデターの戦いが本格化するんですが、彼らの恐怖が募っていく様が十二分に表現されています。

襲われたと思って必死に抵抗したら猪だったりと、こういった描写、ベタなんだけど緊張感を高めるためには必須。

ツボを押さえた演出にほくそ笑みます。




段々とシュワちゃんたちもプレデターの正体を把握していきます。

恐怖はあれど、戦う決意を固めていく姿に見てるこちらも高揚していく。


「葉っぱに血がついてた」

「血が出るなら殺せるはずだ」



シュワちゃんの名台詞も確実にこちらのツボを押してくる。





そして映画はアポロVSプレデターの対決に進む。

何を思い立ったか、突然男気ある捨て台詞を吐き、プレデターに対峙するアポロ。

死亡フラグしか立っていないんですが、片腕を失ってもなお反撃するアポロがカッコいいです。

その勇姿、しっかり目に焼き付けました。やはりここでも死ぬのか。




プレデターの攻撃にもはやシャワちゃんたちは逃げるのみ。


しかしここでプレデターに立ち向かうのがビリー(ソニー・ランダム)です。

仲間たちからも一目置かれ、映画序盤からただならぬ戦士感を漂わせていた男。


彼が何と、橋の上で仁王立ち、武器であるマチェタの刃先で自分の胸に傷を入れ(何故だ)、プレデターを待ちます。


ビリーを呼ぶシュワちゃんたちに対して、無言の背中が語ります。

「ここは俺に任せろ。お前たちは逃げるんだ」と。



これは男子の大好物、人生で一度はやってみたいシチュエーション第一位。


もう画面に釘付けですよ、さあ、ビリー、君の勇姿を見せてくれ!









悲鳴のみで退場。







嘘だろ…?



闘う姿、まして殺される姿、一瞬も見せてくれません。


まさか、ここでお預けをくらわすかジョン・マクティアナン監督。

もうこちらの感情は彼の意のまま、ぐちゃぐちゃですよ、ここで停止ボタンなんて絶対に押せません。





そして映画はクライマックス、とうとうシュワちゃんVSプレデター、ビリーの見せ場をカットしたおかげで尺もたっぷり使っての一騎打ちですよ。

ずっと劣勢だったシュワちゃんですが、プレデターの弱点を知り、反撃に出ます。


ここで銃火器は使用せず、弓や槍、トラップで対抗するのがアクション映画としての奥行きを加えてます。






もちろん、最後は何故か殴り合い。





理由なんていらない。


男は黙って拳で勝負と言わんばかりです。

この80年代のノリ、大好きです。

今やれば失笑ものでしょうけど。






瀕死のプレデターに同情したのか、とどめを刺さないシュワちゃん。

「お前は一体何だ?」





あんたも十分意味不明だよ。




そんなツッコミを胸に抱きつつ、映画は終わります。


最高でしたね。




以上です。だから私は感動しました。




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