「マイ・ダディ(2021)」感想。自分ならこの企画でどう書くか?と考えてしまう。

邦画
引用元 映画.com

王様のブランチで紹介された時に、凄く見たいと思った作品です。

その時期はちょっと忙しくて映画館に行けなかったんですが、今回、配信で視聴できました。


何故、凄く見たいと思ったか?
それは宣伝で映画のストーリーを聞いたからです。

母(奈緒)は他界し、父(ムロツヨシ)は中学生の娘と二人暮らし。
ある日、娘が白血病になり、ドナーが必要になる。
父親はドナーに申し出るが、血の繋がりが無い事を知ってしまう。
父親は娘のドナーになってもらうため、本当の父親を捜し始める。


ざっくりとこのように紹介されていました。


これ、無茶苦茶面白そうじゃない?


普通、娘が白血病となれば、家族で病気と闘う姿を描く映画で決まりです。

そこに何と、本当の父親捜しというアイデアを加えてるのがポイント。


本当の父親は何者なのか? 今、何をしているのか?

また、母親との関係は?
二股してたの? それとも元カレ? ワンナイト? もしくは性犯罪?


何故、母は秘密にしたのか? 本人はわかっていたのか? 葛藤があったのか?


本当の父親じゃなかったと知ってショックを受けるムロツヨシ、それでも娘のためにと頑張る姿で泣かせてくれるはず!


色々考えてたら超面白そう、期待値マックスですよ!

ネタバレ度50%。
実は上に書いた謎のほとんどは映画のかなり前半で明かされます。
逆にそこに期待を持っている方(例えば私)は、ネタバレを読んでからの方が普通に見れるかもしれない。



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分析


私としてはこの作品を見る前、ぼんやりと構成を頭に浮かべていました。

娘と血の繋がりがないと知るのが開始三十分手前。
それから本当の父親を捜しだして、映画中盤でその居場所を見つける。
本当の父親の素性や妻との関係を知り、対面して何とかドナーになってもらう。そして感動のクライマックスへ。
ラストでは妻の本心を知る。ここに一工夫あれば、更に泣ける。


みたいな感じ?

これが宣伝で企画を聞いた折、私がぼんやりと勝手に考えた構成。
こんな感じの映画なんだろうなー、と。



この作品がどのような答えを見せてくれるのか、期待して見ました。



驚きです。







何と開始十分過ぎで、本当の父親は交際しているストリートミュージシャンで、避妊せずセックスしてる事までわかります。







え?





ここをどう引っ張るか、どう見せるかが勝負の映画だと思っていた私は、この瞬間、頭の中は「?」で一杯。
どうやらこの脚本で描きたい事は、私が思っていたものではないらしい。

この男、自分は昔のおたふくで妊娠する事は無いとか言います。
すぐわかりました。クズですね。



映画は進み、開始三十分過ぎに案の定、このストリートミュージシャンが浮気。その直後、ムロツヨシと出会った事が明かされます。




やっぱりな、と思い、開始三十分で私が知りたかった事は全て明かされてしまいました。


この後、どうしよう…と思いましたよ。もちろん、見ましたけど。


その後は私ならこう書いただろうという想像の構成、シーンと照らし合わせる作業になりました。

こうゆう事ってたまにあるんですが、久しぶり。
正直、作品に没入できたとは言い難い。


でもこんな見方する人って、ほとんどいないと思います。
何も考えずに見たら、ムロツヨシさん、奈緒さんは凄くいい演技で、後半は感動的なシーンもあります。
良い映画だと思います。

引用元 映画.com



私は自分ならこう書いただろう、なるほどこうするか、とか思いながら見たのですが、悉く私の想像と違う流れで(笑)、違う意味で面白かったです。

例えば本当の父親をどう捜すかも見せ場の一つだと思っていたのですが、映画の方は探偵に頼んであっさり見つかります。

これほど想像と違うパターンはほんと珍しい。



今回、映画レビューとしてはちょっと変わった記事になりました。



でもこの作品、ほんと、企画は抜群だと思います。
聞いた時、これほど興味をひくログラインにはなかなか出会えません。

これだけで勝ちですよ。
プロデューサーの方たちも最初に企画を聞いて真っ先に食いついたと思います。


そんな企画を生み出した事が何より凄い。



以上です。だから私は感動しました。


あと、娘役で新人の中田乃愛さんも良い表情していました。注目です。


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