「スター・ウォーズ 帝国の逆襲(1980)」感想。人気キャラの名台詞に酔う! 何故シリーズ屈指の人気作なのかを考察した。

サ行
引用元 映画.com

製作順としてはシリーズ二作目。

シリーズのナンバリングでは五作目に当たります。

4~6までを旧三部作と呼び、1~3までを新三部作と呼ぶ事も多いですね。



そして私が幼少時、世間的にはこのシリーズ二作目が最も評価が高かった記憶が。

今もそうなのかはわかりませんが。

見直してみて、その理由がわかる。

その辺りを書いてみます。



以下、ネタバレ含みます。
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。


分析

いきなりですが断言します。

スター・ウォーズには人気キャラがたくさんいるんですが、彼らが最も魅力的に描かれているのがこの作品です。



ストーリーは序盤からルーク、ハン・ソロ、レイア姫を中心に展開し、ダース・ベイダーの出演シーンも多く、ヨーダも登場。


もちろんC3POとR2D2、チューバッカも大活躍ですよ。

彼らが出ずっぱりなのがいい。




ストーリーは文字通り、序盤から帝国の逆襲。反乱軍の秘密基地が襲撃される。

その迫力と緊張感がまず素晴らしい。

一作目の大ヒットで予算も更に増えたのか、映像も派手になってますね。



冒頭から40分ほど、この反乱軍の逃亡劇が展開されるんですが、これでもう掴みはOKという感じ。


冒険活劇をたっぷり味わえとばかりのルーカスのサービス精神が溢れています。




そしてここからルークはヨーダの元で修業するため、ハン・ソロやレイア姫とは別行動に。


ストーリーが二つ並行し、クライマックスに一つにまとまるという流れです。



この映画の魅力はキャラの描き方が最高と書きましたが、その魅力が強く感じられるのはこの中盤から。


キャラの魅力として台詞は不可欠なんですが、名台詞が多いんですよ。




まずハン・ソロとレイア姫の会話がいい。

冒頭からこの二人、ずっと喧嘩してます。

ただの痴話喧嘩なんですが、ハン・ソロのふてぶてしさとレイアの気の強さが合わさり、見事なテンポの掛け合いが続きます。

ここは脚本がルーカス一人からローレンス・カスダンら、名脚本家に交代した点が大きいと思う。



特にハン・ソロのふてぶてしさは特筆もの。


「俺は今まで君の周りにはいなかったタイプだ。魅力を感じてるんだろう?」


一度ぐらい言ってみてえ。


十代の頃、ハン・ソロみたいな男に女は惚れるんだ!みたいな内容を何かで読んで、「俺には無理だ…」と落ち込んだ覚えがあります。




何かと反発するレイア姫ですが、ハン・ソロがダース・ベイダーに捕まり大ピンチに陥った瞬間、キスをする。そして告げます。


「愛してる」




そしてハン・ソロが一言。


「知ってたさ」








おい!

カッコ良すぎるぜ…。



スター・ウォーズシリーズの他の作品では見られない名ラブシーンと言っていい。




そしてヨーダの元でフォースの修行を受けるルークなんですが。

ヨーダの教えは厳しく、ルークは思うような成長を見せられません。

ここのヨーダの台詞がまた素晴らしい。



ルークが言われた事を「わかりました。試しにやってみますね」と答えると、



「試しはない。やるか、やらないかだ」



おお…ヨーダ、カッコいい…。




そしてヨーダに沼地に沈んでいる宇宙船を引き上げるよう指示され、フォースを繰り出すルーク。しかしどうしても上手くできない。

ルークはヨーダに対して、「こんなのできるわけがない。不可能を言ってるんだ」と言い放ち、修行から離れる。


するとヨーダはルークの目の前で宇宙船をフォースで見事引き上げる。


驚愕し、興奮するルーク。

「とても信じられません!」


「さよう。だから失敗したのだ」





刺さるぜ…。




自分の限界を作るのはいつも自分。このヨーダの教えは全人類に突き刺さる。


少年ジャンプの教えが既にこの時代、ここにあったんですよ。


今で言う、「心を燃やせ」ですよ!(違う)。


そりゃ人気作になるって。





他のキャラも素晴らしく魅力的に描かれます。

特にC3POのコメディリリーフぶりは絶品。


マジでピンチになればなるほどうるさい。



実は今作、ずっと負け戦なんですよ、本当にずっとピンチで勝利のカタルシスが無い。

それでこれほど人気作なのは正直なところ、意味が分からないんですが、ルーカスが作り出す冒険活劇の緊張感と共に、ずっと苦しい悲愴感をこのC3POの存在が払拭している事も大きな理由です。


彼の存在がどれほどこの作品を豊かにしているか、救っているか。本当に素晴らしいキャラクターです。





そしてとどめはダース・ベイダーですよ。

とにかく出演シーンが多くて嬉しいのですが、その残忍ぶりも特筆もの。

失敗した部下を次々と殺していく厳しさ、「パワハラ」なんて赤ちゃん言葉に思えます。





交わした約束も平気で破りますからね。

文句を言われたら、


「気が変わったのだ。これ以上変わらぬ事を祈るがいい」





一度ぐらい、言ってみてえ…(二度目)。



どうですか、この名台詞の数々。

これによって作品のレベルが、キャラの魅力が倍増してます。



ルーカスは今作の監督、アーヴィン・カーシュナーのキャラ作りのセンスを気に入って抜擢したらしいです。その狙いは見事にはまったと言えるでしょう。




そしてクライマックス、ベイダーがルークに「私がお前の父親だ!」と衝撃の告白(いや1~3見てたら承知の事実なんだけど)、更にハン・ソロは冷凍されたまま、次回作に続く流れ。



三部作の二作目としてこれ以上のものはないと思える完成度。


以上です。だから私は感動しました。



フォースと共に。

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