製作順としてはシリーズ二作目。
シリーズのナンバリングでは五作目に当たります。
4~6までを旧三部作と呼び、1~3までを新三部作と呼ぶ事も多いですね。
そして私が幼少時、世間的にはこのシリーズ二作目が最も評価が高かった記憶が。
今もそうなのかはわかりませんが。
見直してみて、その理由がわかる。
その辺りを書いてみます。
以下、ネタバレ含みます。
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。
分析
いきなりですが断言します。
スター・ウォーズには人気キャラがたくさんいるんですが、彼らが最も魅力的に描かれているのがこの作品です。
ストーリーは序盤からルーク、ハン・ソロ、レイア姫を中心に展開し、ダース・ベイダーの出演シーンも多く、ヨーダも登場。
もちろんC3POとR2D2、チューバッカも大活躍ですよ。
彼らが出ずっぱりなのがいい。
ストーリーは文字通り、序盤から帝国の逆襲。反乱軍の秘密基地が襲撃される。
その迫力と緊張感がまず素晴らしい。
一作目の大ヒットで予算も更に増えたのか、映像も派手になってますね。
冒頭から40分ほど、この反乱軍の逃亡劇が展開されるんですが、これでもう掴みはOKという感じ。
冒険活劇をたっぷり味わえとばかりのルーカスのサービス精神が溢れています。
そしてここからルークはヨーダの元で修業するため、ハン・ソロやレイア姫とは別行動に。
ストーリーが二つ並行し、クライマックスに一つにまとまるという流れです。
この映画の魅力はキャラの描き方が最高と書きましたが、その魅力が強く感じられるのはこの中盤から。
キャラの魅力として台詞は不可欠なんですが、名台詞が多いんですよ。
まずハン・ソロとレイア姫の会話がいい。
冒頭からこの二人、ずっと喧嘩してます。
ただの痴話喧嘩なんですが、ハン・ソロのふてぶてしさとレイアの気の強さが合わさり、見事なテンポの掛け合いが続きます。
ここは脚本がルーカス一人からローレンス・カスダンら、名脚本家に交代した点が大きいと思う。
特にハン・ソロのふてぶてしさは特筆もの。
「俺は今まで君の周りにはいなかったタイプだ。魅力を感じてるんだろう?」
一度ぐらい言ってみてえ。
十代の頃、ハン・ソロみたいな男に女は惚れるんだ!みたいな内容を何かで読んで、「俺には無理だ…」と落ち込んだ覚えがあります。
何かと反発するレイア姫ですが、ハン・ソロがダース・ベイダーに捕まり大ピンチに陥った瞬間、キスをする。そして告げます。
「愛してる」
そしてハン・ソロが一言。
「知ってたさ」
おい!
カッコ良すぎるぜ…。
スター・ウォーズシリーズの他の作品では見られない名ラブシーンと言っていい。
そしてヨーダの元でフォースの修行を受けるルークなんですが。
ヨーダの教えは厳しく、ルークは思うような成長を見せられません。
ここのヨーダの台詞がまた素晴らしい。
ルークが言われた事を「わかりました。試しにやってみますね」と答えると、
「試しはない。やるか、やらないかだ」
おお…ヨーダ、カッコいい…。
そしてヨーダに沼地に沈んでいる宇宙船を引き上げるよう指示され、フォースを繰り出すルーク。しかしどうしても上手くできない。
ルークはヨーダに対して、「こんなのできるわけがない。不可能を言ってるんだ」と言い放ち、修行から離れる。
するとヨーダはルークの目の前で宇宙船をフォースで見事引き上げる。
驚愕し、興奮するルーク。
「とても信じられません!」
「さよう。だから失敗したのだ」
刺さるぜ…。
自分の限界を作るのはいつも自分。このヨーダの教えは全人類に突き刺さる。
少年ジャンプの教えが既にこの時代、ここにあったんですよ。
今で言う、「心を燃やせ」ですよ!(違う)。
そりゃ人気作になるって。
他のキャラも素晴らしく魅力的に描かれます。
特にC3POのコメディリリーフぶりは絶品。
マジでピンチになればなるほどうるさい。
実は今作、ずっと負け戦なんですよ、本当にずっとピンチで勝利のカタルシスが無い。
それでこれほど人気作なのは正直なところ、意味が分からないんですが、ルーカスが作り出す冒険活劇の緊張感と共に、ずっと苦しい悲愴感をこのC3POの存在が払拭している事も大きな理由です。
彼の存在がどれほどこの作品を豊かにしているか、救っているか。本当に素晴らしいキャラクターです。
そしてとどめはダース・ベイダーですよ。
とにかく出演シーンが多くて嬉しいのですが、その残忍ぶりも特筆もの。
失敗した部下を次々と殺していく厳しさ、「パワハラ」なんて赤ちゃん言葉に思えます。
交わした約束も平気で破りますからね。
文句を言われたら、
「気が変わったのだ。これ以上変わらぬ事を祈るがいい」
一度ぐらい、言ってみてえ…(二度目)。
どうですか、この名台詞の数々。
これによって作品のレベルが、キャラの魅力が倍増してます。
ルーカスは今作の監督、アーヴィン・カーシュナーのキャラ作りのセンスを気に入って抜擢したらしいです。その狙いは見事にはまったと言えるでしょう。
そしてクライマックス、ベイダーがルークに「私がお前の父親だ!」と衝撃の告白(いや1~3見てたら承知の事実なんだけど)、更にハン・ソロは冷凍されたまま、次回作に続く流れ。

三部作の二作目としてこれ以上のものはないと思える完成度。
以上です。だから私は感動しました。
フォースと共に。
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