「ジョーズ(1975)」感想。もうトラウマだよスピルバーグ!映画館で悲鳴を上げた作品はこれだけだ!

サ行
引用元 映画.com

もう見るのは何度目だろう。
私のスピルバーグ作品のベスト。



午前十時の映画祭でも見に行って、わかっているのに悲鳴を上げてしまった。

ちなみに午前十時の映画祭で「ジョーズ」「未知との遭遇」「ET]を連続で見た。
素晴らしい映画体験だった。
特に「未知との遭遇」は映画館で見ると全然違う!


スピルバーグは「シンドラーのリスト」でアカデミー賞を取るまで意識高い系映画ファン(※自称)や評論家からはちょっとバカにされているようなところがあった。

「スピルバーグ? ああ、面白いよね(苦笑)」みたいな。


しかし今、この全盛期のエンタメ作品をバカにできる映画ファンも評論家もいない。
バカにすれば自分が恥をかく事になる。

結局、誰もスピルバーグになれなかったからだ。
この演出力は唯一無二。

それはこの「ジョーズ」でも遺憾なく発揮されている。
もはや神レベル。



ネタバレ度50%
未見の方はDVDか配信で!ネタバレ上等な方はお進みください。

分析


シナリオで唸らされるのは映画の前半部分。

サメに襲われるパニックムービーなんだけど、そのサメが姿を現すのは実は開始一時間過ぎ。

それまではサメの存在、その恐怖を匂わせるだけ匂わせてサスペンスを煽っていく。


この前半、サメの恐怖と同時に、多くの人間たちの思惑が交錯する人間ドラマがまさに一級品。

これが数多あるパニックムービーとは違うところで、この作品を史上稀に見る傑作にした。



映画冒頭の女子大生が襲われるファーストシーン。

海で泳いでいたら突然悲鳴を上げ、水中の何かに引っ張り回される映像がすごい。
サメは一切出てこず、何かに襲われているのだけがわかる。

映画でこれだけ怖いファーストシーンは見た事無い。


以降、海で誰かが泳いでいるだけのカットで怖い。
サメが出るかも。あれはサメじゃないのか?というサスペンス。

これ凄いよ、子供が海で遊んでいるだけのカットを並べているだけで面白いんだから。
ファーストシーンが凄い効果を発揮している。

そして前半の人間ドラマの中心となるのはブロディ署長VS市長の構図。

海水浴客の危険を考えて海を閉鎖する事を主張するブロディ署長。
観光で稼ぐしかない島の経済を考えて、海開きを主張する市長。

この人間ドラマ、ましてコロナが流行した今だからこそ、観客に響く。

上手いです。


そして集まった賞金稼ぎたちがサメを捕獲して、みんな安堵する。
しかし捕獲したサメは問題の人食いサメではない可能性が高い。

だが、市長はサメを捕えたとして海開きを強行し、海水浴客が殺到する。

人で埋まる海にサメが現れたとパニックになるが、それは子供の悪戯と判明。

ホッとした直後に本物の人食いサメが出て犠牲者が出る。

こうゆうところ、スピルバーグ作品はほんと上手いんだよね。
一度ホッとさせといてからビビらす。



この手法はサスペンスの定石すぎて誰もがわかってる。
またかと思うんだけど、やはり面白い。

そしてスピルバーグは必ずやってくれる。
考えられる最高の演出で。


この映画前半はほんとサスペンスのお手本。
見る度にため息が出ます。

映画後半は完全にパニック映画の作り。スピルバーグの演出力を堪能する時間です。

シナリオとして感心するのは、サメと戦う三人のキャラクター。
船酔いする署長、頭でっかちの学者、下品で豪快極まりない賞金稼ぎ。

このアンサンブルがいい。


スピルバーグの演出力で興奮の連続、最後の絶体絶命感、最高です。

あと、必ず言っておかなくてはいけない、ジョン・ウィリアムズの音楽。
最高です。


以上です。だから私は感動しました。



ちなみに映画館で私が叫んだのは船底から死体が出てくるシーン。

映画館で「ひあっ!」と響くおっさんの悲鳴。

斜め前に座っていたカップルの失笑。
噛みつけばよかった。


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