「太陽がいっっぱい(1960)」感想。ピカレスク映画の金字塔! ラストの鮮やかさにやられる!

タ行
引用元 映画.COM

アラン・ドロンを世界的スターにした名作です。

悪党を主人公にした犯罪映画では、最高水準ではないかと。

昔の作品で今見ると緩い箇所もありますが、やはり屈指の名作だけあって、良いですね。



ネタバレ度80%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。


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分析


昔の映画らしく、序盤が緩いと言うか、アラン・ドロンが友人のモーリス・ロネを殺すのが映画開始40分過ぎ。

このモーリス・ロネの金と恋人のマリー・ラフォレを奪うのが殺人の動機です。




殺人を犯すまでの四十分、アラン・ドロンとモーリス・ロネの乱痴気ぷり、そしてまるで三角関係のようなマリー・ラフォレの存在を描いているんですが、今だとやはり長い。


最近の映画なら開始30分前には殺してるでしょう。



それでもこの四十分弱が青春映画のような独特の雰囲気を漂わせており、キャラクターに幅を与え、考察を呼ぶのも確か。



中でもモーリス・ロネがマリー・ラフォレとヨット内でセックスするため、邪魔者のアラン・ドロンを小さなボートに乗せて漂流させるシーンとか、とても良いです。


殺人を犯すアラン・ドロンに観客を共感させるエピソードとしても有効かと。





このアラン・ドロン、モーリス・ロネとマリー・ラフォレを喧嘩させるため、他の女性のイヤリングをモーリス・ロネのジャケットのポケットに入れたりと、なかなか悪知恵が働きます。




思惑通り、二人を喧嘩させて、マリー・ラフォレを帰らせる事に成功。


この小道具の使い方は典型的なお手本、プロットの流れをスムーズにさせて、上手いです。




そして船上でモーリス・ロネを殺害。

その死体を袋に入れて海中に捨て、本人に成り代わって大金をせしめる行動に移ります。


ここからアラン・ドロンが偽造パスポートを作ったり、モーリス・ロネのサインの筆跡を真似る練習をしたり、彼の声色を使って電話したりと、完全犯罪への執念を丁寧に見せていきます。



この映画が評価されているのは、ここのディテールがアラン・ドロンの演技も含めて、リアルだったから。


これらのシーンが無かったら、今ほどの評価は受けていないと思います。

巨匠ルネ・クレマン、見事な演出。





そしてミッドポイント。

モーリス・ロネに会おうと、不意に来客が現れる。


そこでアラン・ドロンは成り代わっている事に気付かれ、二度目の殺人を犯します。


まあ、犯罪映画としては定石のような展開で目新しさはありません。
当時としては新鮮だったのかもしれないけど。


その二人目の死体が発見され、アラン・ドロンに警察の捜査が迫る後半。

何とか誤魔化し通そうと、奮闘するアラン・ドロンを描いてサスペンスを盛り上げます。



そしてアラン・ドロンは何とか警察の捜査から逃れ、更にはマリー・ラフォレの愛を手に入れます。




アラン・ドロンは幸せの絶頂です。文字通り、太陽がいっぱい。



そこでこの作品の売りとなっている、素晴らしいラストを迎えます。




未見の方は是非見て欲しい、このラストの切れ味を。




この映画を屈指の名作にした一番の理由は、このラストの鮮やかさです。






この映画、犯罪映画ながら、恋愛映画でもあり、青春映画でもある。


見事なシナリオと確かな演出力、何より当時二十代前半、若さ溢れるアラン・ドロンの魅力によって、この映画はギラギラした独特の魅力を放っています。



以上です。だから私は感動しました。




あと、マリー・ラフォレ、可愛いです。
この映画の公開後、アイドル的人気を博したとか。納得。


そして耳に残るテーマ音楽。


誰かと思えばやはりこの人だった、ニーノ・ロータ。


撮影は名カメラマン、アンリ・ドカエ。


この映画、弱点無いな。

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