「天空の城ラピュタ(1986)」感想。私の揺るがないオールタイムベスト! 思春期の男子が見たら現実に戻ってこれない麻薬的傑作!

邦画
引用元 映画.com


この作品、国宝でいいよ。




初めて見てから変わらず私のオールタイムベスト。



新作でレンタルして初めて見た時は三日連続で見た。

お小遣いがあれば間違いなく四日目に入っていただろう。




好きすぎてこの作品について語る事はできないと思っていたけど、TV放映もされるし、少しだけ語りたい。
「最高」としか言えないけど。





ネタバレ度80%。
未見の方はDVDで! ネタバレ上等な方はお進みください。




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分析


天空の城ラピュタを目指すパズーとシータの物語。



脚本に関して語るブログなので言及するけど、このシナリオは神。
シナリオについて勉強すればするほど、まず、完璧な構成に驚かされる。




パズーとシータが出会い、ラピュタを目指す第一幕。


政府にさらわれたシータをパズーが救い出す圧巻のスぺクタルをミッドポイントに据えた第二幕。


ラピュタに辿りついて、ムスカと対峙する第三幕。


みんなが笑顔の大団円ラスト。



細かくプロットを分析するまでもない。
最高です。完璧です。





そして何より恐ろしいのは宮崎駿監督はシナリオを書かないという事。


全て絵コンテでこのプロットを作り上げているのがまさに天才。



信じられない。


二時間映画のシーンの組み換えを全て頭の中でやっているのか。


そんな事が可能なのか。
本当に信じられない。

引用元 映画.com



更には、魅力的なキャラクター造形。

キャラの魅力を増すディテールが凄いのよ。




例えばパズー。


シータにつれなくされ、自宅に帰ってくる。

転倒し、ムスカから貰った金貨を落とす。

悔しさから投げ捨てようとするが、再びポケットにしまう。


このいやらしいリアリティ。





ラピュタを目指して旅立つ前に、自宅で飼っている鳩に別れを告げ、逃がしてやる。


わずか数秒の描写で表現するこの生活感。なかなか書けないよ。





更にはクライマックス、シータに滅びの言葉を教わる前に、ちゃんと「おばさんたちの縄は切ったよ」と告げる。

ここでこの台詞が出るか!と唸ります。


自分も死ぬかどうか、ラピュタもどうなるかというこの緊張感マックスの瞬間に、シータもドーラたちを気にしていると思ってのこの台詞。

この信頼感、この溢れる愛よ!



そしてこの台詞を聞いた時のシータの表情ももちろん最高。


この表情だけでご飯三杯いけます、宮崎監督ありがとう!





ていうかさあ、全ての描写にロマンがあるのよ。

もはや楽しいシーンでさえ、泣けてくるのよ(←重症)





巨匠、久石譲先生の音楽もまた言葉を失う素晴らしさ。

もちろんサントラ持ってます。





他にも重力を無視したアニメならではの宮崎アクション、声優陣の素晴らしさなど、色々言いたいが「最高」という言葉しか出ないのでこの辺でやめておきます。





断言しよう、私は死ぬまでこの作品がオールタイムベストだ。

越える作品は絶対に現れない。



以上です。だから私は感動しました。




ちなみにドーラの若い頃の写真がドーラの部屋に飾られています。
やはりというか、まったくシータに似ていません(笑)。



崩れる落ちるラピュタを捉えたロングカット、落下する大量の兵士たちの中に小さくムスカが映っています。
是非見つけましょう。

引用元 映画.com



最後に。
この作品を初めて見てから、「いつか美少女が降ってくる」と心の何処かで思っている。

パズー同様、私にも「何か素敵な事が起こる」と思っている。

そう、おっさんになった今でもだ。

ところが今のところ、降ってきたのは鳩の糞だけ。


これが現実ですか、宮崎監督。


自分が身投げしないよう、気をつけたい。


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このシナリオがすごい!
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