「ルパン三世 カリオストロの城(1979)」感想。クラリスに私も盗まれました!

邦画
引用元 映画.com

宮崎駿監督が作った純粋な娯楽活劇はこれと「天空の城ラピュタ」だけじゃないかしら。

TVシリーズも入れると「未来少年コナン」もあるけど。


実は私の生涯のベスト1は学生の時に見た「天空の城ラピュタ」が不動。
既に40回以上見てます。


宮崎駿監督作品は全て見ているけど、個人的には巨匠然とする後半の作品群よりは前半の作品が好みです。

まあ、後半の作品群の方が作家の天才性は色濃く出てるとは思いますけど。




ネタバレ度70%。
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。
でもさすがにみんな見てる





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分析


「ラピュタ」と「コナン」が似ているのは一目瞭然なんだけど、この「カリオストロの城」も似ている部分が多い。



先ずキャラ配置。

これは完全にルパンはパズー、クラリスはシータ、カリオストロ伯爵はムスカ。


特にカリオストロ伯爵が執拗にクラリスを狙うロリコンぶりはまんまムスカ。
ルパンもはっきり「ロリコン伯爵」と言ってるし。




プロットの類似を見ると、冒頭、謎の男たちに追われるヒロイン。
助けに行く主人公。




小道具を見ると、ヒロインのアクセが重要アイテム。
更にヒロインの家に古くから伝わる言葉。



この辺り、宮崎監督が冒険活劇を作る折の鉄板要素なのだろう。
脚本は書かない方みたいなので、自分の気持ち良さを追求していくと、自然とそうなるんだろうな。





この作品の見所はやはり、「コナン」「ラピュタ」でも見せ場となる宮崎監督オリジナルの重力完全無視アクション。


暗殺集団の動きなんかはまさに宮崎アニメならでは。

今は見慣れたからそんなに驚かないけど、やはり少年期に見た時の興奮は凄かったです。







映画はルパンが伯爵に宣戦布告して以降、アイデアを駆使したシーンの連続で、テンポよく進む。



そしてクライマックス前、ルパンが撃たれて、一回ちゃんと落ち着くのもいい。

ルパンとクラリスの回想が挿入されてドラマを盛り上げる。



同時に銭形がインターポールから捜査を止められる悲哀も挿入されて、ストーリーに深みを与えてます。


引用元 映画.com


この作品のルパンはナイトぶりが過ぎる感もあるんだけど、それもラストの銭形の名台詞で納得させる。




あれね。



「奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」



「はい!」



この「はい!」がいい。
気持ちの良い感動に襲われる。


正直、このやり取りが無かったら、ここまでの人気作にはなってないんじゃないでしょうか。




何度も言いますが、名作はラストが凄い。




以上です。だから私は感動しました。


引用元 映画.com






ちなみに私と同世代の男たち全員が憧れる男性キャラはこの世に二人います。


一人は「シティーハンター」の冴羽遼、そしてもう一人がルパンです。

普段はいい加減で女に滅法弱い、だがキメるところでキメる。


彼らに憧れて私たちは育ちました。

こんな男に俺はなる!と。


そんな思いを抱いて成長した私は普段はいい加減で、もちろん女性に弱い。

そしてキメるところで必ずコケる男になりました。


僕らは現実を知りました。


「あれは漫画だから」と。




でもいつか、冴羽遼に、ルパンになれると信じて生きてます。
私の世代、言わないだけで全員そうです。


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