中国の巨匠、チャン・イーモウ監督作で、世界的人気女優チャン・ツィイーのデビュー作。
チャン・イーモウは今年、北京オリンピックの開会式、閉会式の演出を担当した事でも有名です。
この作品は恋愛映画ですけど、一言で言えば、チャン・ツィイーのプロモーションビデオ。
しかしそこは巨匠だけあって、エモーショナルな作品になっています。
チャン・ツィイーの可愛さに男子は全員、身悶えるのは必至。
ほとんどストーリーも無く、上映時間89分。
巨匠の作品と言っても、気軽に見れるのが魅力です。
ネタバレ度20%
未見の方はDVDか配信で!ネタバレ上等な方はお進みください。
でもストーリーはほぼ無いので。読んで見ても大丈夫です。
分析
この作品、シナリオについて分析する事は特にありません。
チャン・ツィイーの可愛さに身悶えていれば気付いたら終わっています。
逆に言うと、これほどのシンプルさで名作に数えられている事が凄い。
これが巨匠の演出力か。
ていうか、チャン・イーモウ監督、絶対にチャン・ツィイーに惚れてます。
こんなにヒロインのアップばかりの映画、私は他に知りません。
時代は文化大革命。
村にやってきた教師に恋する村娘(チャン・ツィイー)。
その一途な思いを描くという内容なんですが、もちろん、やってる事は全て「ストーキング」です。
しかしそれを誰が見ても可愛いチャン・ツィイーがやると「純愛」。
それがまた、病的なほどの「純愛」。
私がやれば秒で通報されるレベルです。
恋愛映画なんですが、二人が初めて会話したのが開始40分近く。
しかもですよ、二人がまともに会話を交わしたのは全編通してこのシーンだけ。
「夕食に餃子を食べに来て」
要約するとこれだけです。
そんな恋愛映画ある?
あとはただ、好きな男を見に行く、見られに行く。
一目会いに走る、病気でフラフラでも待つ。
これだけです。
駆け引き一切無し。
こんな恋愛映画があるのかと驚きを禁じ得ない。
恋の駆け引きを見せるラブコメでもなければ、リアルな恋愛で共感を呼ぶタイプの作品でもない。
まさにチャン・ツィイーのプロモーションビデオ。
だが、それがいい。
この可愛さは奇跡。
三つ編みとこの衣装で、これですよ!
千年に一人?
バカな。
万年に一人です!
何故こんな男に一目惚れするのかは意味不明だが。
見てて思いましたよ。
「ネットもテレビもいらねえ…こんな娘と田舎で暮らせたら、オラ、幸せだあ…」
「死に物狂いで働くだあ…美味い米、作るだあ…」と。
チャン・ツィイー、こんなピュアな女性はいない。
「純愛」を感じたい方におすすめです。
以上です。だから私は感動しました。
ちなみにチャン・ツィイーはこの二年後にはジャッキー・チェンの世界的大ヒット作「ラッシュアワー2」に出演。
アジア人では世界で最も有名な女優になります。
その後、いけすかない大富豪と交際、結婚。
セレブ女優になって、ビーチで盗撮されたりとちょっとしたお騒がせ女優に。
俺の初恋を返せという気持ちになったのは言うまでもない。
女は変わる。
「失恋への道」も用意されているこの映画。
深いです。
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