「インターステラー(2014)」感想。少年漫画的胸アツ展開! ありがとうノーラン、大好物です!

ア行
引用元 映画.com


SFの面白さを堪能できる、クリストファー・ノーラン監督の傑作。

毎回、とんでもない映像を見せてくれるんだけど、今回も凄いです。

特に惑星に降り立ってからの映像は息を吞む。



シナリオもノーラン作品としては一番エンタメしてて、少年漫画的な胸アツ展開に大興奮。

「ダークナイト」と双璧のお気に入りです。

ネタバレ度70%。
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。





この記事を書いている2023年10月現在、U-NEXTでは見放題配信されています。



DVDで観賞したい方は私も利用している宅配レンタルがお勧めです。



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分析

最初に断っておくと、科学的考察はしませんし、できません。
このブログはシナリオの構成やキャラクター造形について語る事がほとんどなので。

そこを期待されて来られた方、申し訳ありません。戻るボタンを。



さて、内容。

地球が終末を迎えようとしており、人類が住める惑星を求めて調査に飛び立つ。


これ、SF映画としてはよくある題材。
いわゆるテラフォーミング(惑星地球化計画)ものです。



主人公のマシュー・マコノヒーがアン・ハサウェイたちと旅立ちます。
候補の星は三つあり、順番に調べていくという流れ。


前半はテラフォーミングものらしいオーソドックスな流れです。

しかし中盤にこの計画の首謀者、マイケル・ケインが死の床で「全て噓だった」と告白してから一気にストーリーが加速する。



ここからの盛り上がり、異常。





主人公と仲間たちとの衝突や騙し合いが始まり、映像美と共に人間ドラマも緊張感が跳ね上がる。


宇宙空間での裏切りや騙し合いって、すぐ隣に「死」があるので、鉄板の面白さなんですよね。

漫画でも「11人いる!(萩尾望都著)」や「彼方のアストラ(篠原健太著)」など、傑作が多いです。




この映画でもマット・デイモンの裏切りでマシュー・マコノヒーが大ピンチに陥るところ、ハラハラして画面に釘付け。

この映画、もうここからずっとクライマックスで、少年漫画的な盛り上がりを見せます。




マシュー・マコノヒーが裏切者マット・デイモンを倒し、ホッと一息かと思いきや、すぐに損傷した宇宙船とのドッキングミッションに入ります。



ここ、凄いですよ。



まるで戦いの最中にコアファイターでガンダムAパーツ、Bパーツとドッキングする、あの手に汗握る興奮が蘇ります(ガンダム知らない人ごめん!)。


ロボットアニメで育った日本の少年少女たちはこの時点でもう興奮を抑えられない。






この決死のドッキングはぎりぎり成功。
しかし宇宙船には燃料も酸素も残り僅か。

機体を切り離す必要が生じます。


ここからも凄い。



今まで一緒に旅をしてきたロボット、ターズが自分を犠牲にして、機体を切り離します。


ここは子供ながらに号泣したドラえもん映画「のび太の海底鬼岩城」のラスト、泣いているしずかちゃんのために特攻した水中バギーを思い出さすにはいられない!(ドラえもんのオールドファンしか知らないな、ごめん!)




しかもまだある。



更に機体を切り離すため、マシュー・マコノヒーも自分を犠牲にして、アン・ハサウェイに全てを託す。




熱い!





熱すぎるぜ!





これは「少年ジャンプ」で育った私たちにとってはツボ中のツボ、胸躍る激アツ展開ですよ!


まさか、あのノーランがここまで熱いストーリーを紡いでくるとは!




更に凄いのはこれでもまだ終わらないと言う事。

ここからはノーランらしいイマジネーション豊かな映像世界が広がります。


詳細は書きませんが、マシュー・マコノヒー親子のドラマを絡ませて、伏線回収していきます。


と同時に凄まじいのが、ノーランが時空の視覚化に挑んでいるという事。




ただ胸熱なストーリーを描くだけでは物足りないんでしょうね、この人。
ていうより、ノーランはこれがやりたかったんだろう。

そう思えるほど、今まで見た事無い映像を創造しています。




ちなみにラストに出てくるスペースコロニーは完全にガンダムです。
感動しますよ、あれを実写で見れるなんて! 


こうして見ると、日本人は幼少時、アニメや漫画からたくさんのSFを吸収しているんだと痛感します。



映画はこの後、マシュー・マコノヒーが娘と再会してからの、非常に前向きな、勇気づけられるラストまで、全て完璧。



個人的にはノーランがここまでエンタメに寄った作品を作る事はもう無いと思う。

というわけで、シナリオも映像も凄まじいレベルの素晴らしい作品でした。






ありがとう、ノーラン。




そして音楽も作品を滅茶苦茶盛り上げてくれます、誰かと思って見たらやはりあなたかハンス・ジマー!



以上です。だから私は感動しました。




私もアン・ハサウェイのためなら命を懸けます。
ショートカットも美しい!





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