「シャドウズ・エッジ(2025)」感想。ジャッキーは終わらない! 神脚本を得て、更にその先へ!

サ行
引用元 映画.com

最近のジャッキー出演映画は往年のファンからすると寂しくなるものが多いわけですが。

「さすがにもう無理か…」、そんな事を感じ始めた矢先、この起死回生の一本ですよ!


ジャッキー、70歳を超えて再び、殴る!蹴る!飛ぶ!


まあ、見た目もアクションもさすがに老いは感じるが、その年齢でもこれだけやれる、見る者を勇気づけてくれます。


まさにアクションスターの鑑。

好きで良かった、ありがとう、ジャッキー。



ネタバレ度70%
未見の方はDVDか配信で! ネタバレ上等な方はお進みください。

分析

この作品、2005年の香港映画「天使の眼、野獣の街」のリメイクです。

既に韓国で「監視者たち」としてリメイクされています。こちらもハン・ヒョジュ主演の傑作でした。


韓国版は見ているんですが、この「シャドウズ・エッジ」はアクションに大きく振り切っているのでかなり印象は違います。

どちらも良い出来です。

ハン・ヒョジュが好きな私は韓国版もかなり推しです。





今作は序盤のサイバー強盗団と警察との追跡劇がいきなり見せ場です。

AIを用いた攻防はかなり臨場感があり、ハリウッド映画ではなかなか見ない肌触りで興味深かったですね。アジア映画、負けてないなと。

更に車での追跡だけじゃなく、犯人グループのメンバーそれぞれが変装や早着替えで警察を翻弄するシーン、スピーディーな演出が本当に面白かった。



ジャッキー登場前なんですが、出る必要無いんじゃないかと一瞬思いましたね。





ここで警察は犯人グループに翻弄されて、伝説の刑事、ジャッキーが呼ばれるという流れなんですが。

ジャッキーが出てきた瞬間は、「老けたなあ」という感想が先に来て、伝説の刑事感はゼロでした。






しかしジャッキーは自分を観察する女刑事を前に、その有能さを披露する。

ここ、いきなり見せ場なんですが、刑事としての有能さをこういった形で見せるのはちょっと驚きました。ディテールが凝ってるんですよね、脚本の上手さが光ります。


この効果を狙ってジャッキーもわざと見すぼらしさを出していたんだろう(たぶん違う)。



そしてジャッキーはアナログ的な捜査手法を採用し、追跡班を組織して、犯行グループのボス、シャドウを探します。


ここで希望者を募って班を組むんですが、「見た目が警官過ぎる」と言って希望者をどんどん外していくシーン、リアリティが感じられて上手いですね。

こういった細かなディテールが作品に厚みを加えていくんですよ、その点、この脚本は神がかってます。アクション映画ではなかなかお目にかかれないレベルです。



そして追跡班を結成後、シャドウをみんなで探します。

追跡班と言ってますが、まあ、やってる事は日本で言う「張り込み」。

警官総出で街行く人の中からシャドウを探すわけで、一時期話題になった「見当たり捜査官」に近いですね。

犯人の顔を覚えて、ひたすら街にいないか、歩き回って捜すという。



この探し回ってるシーンは短めに処理されます。まあ、地味な画になりますからね、良い判断だと思います。


そして偶然、街中でシャドウを発見。ジャッキーと女性刑事が尾行を開始する。


ここ、バレるかバレないか、その緊張感が素晴らしいです。

ディテールの細かさが、ちょっとそこらの映画の尾行シーンとはレベルが違う。息を呑むとはまさにこの事。

ジャッキー映画でこれほど緊張感あるサスペンスが味わえるとは思わなかった。


そして見事にシャドウの住まいを特定します。ここが映画のミッドポイント。




その後も張り込みを続け、ジャッキーはシャドウと接触、一般市民として近所付き合いを交わし、食事に招待する。


ここでジャッキーの部屋にシャドウが来るんですが、そっと部屋の埃を見て、いつ引っ越したかを探る。

この描写、キャラクターの厚みも出て、シャドウもただ者じゃない感が増幅します。上手い!

そして笑顔を交えながらの食事会、凄まじい緊張感ですよ。

シャドウ役のレオン・カーフェイの存在感が異常です。この映画の成功は彼の功績も大きいですね。


演技では完全にジャッキーを食ってます。




そしてお互いを刑事と犯罪者と認識してからはもうクライマックスに突入ですよ!

ここからは頑張るお爺さんたちの体を張ったアクションに釘付けですよ!




また、クライマックスが二つ続くような、独特のストーリー展開も見ものです。

普通ならお腹一杯で飽きが来るところ、スター二人の気合のアクションでもっとください状態です。


こんなの久しぶりだな、凄いよジャッキー!

レオン・カーフェイのナイフアクションも尋常じゃない迫力。口あんぐりになりますよ、68歳って本当ですか。




アクションもハリウッド映画とはまた違った撮り方、工夫がされてて興味深い。

脚本としては前半の構成、ディテールの積み重ね、アイデアの豊富さが見事です。

近年のハリウッド映画を比べても、ちょっと他に無いレベルです。



そこにジャッキーアクションが加わるんだから、そりゃあ面白いですよ。

アクションの動きは小さくなったなあと感じつつ、やはり動き回るジャッキーは最高でした。





ちなみに続編ありげな終わり方だったけど、どうだろう、このレベルの脚本はもう無理だと思うが。

以上です。だから私は感動しました。



ジャッキー、映画以外で政治的な発言はやめてね。たにもとのお願い。



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