みんなが泣くと言ってます。
期待して見ましたよ。
久しぶりにこれぞアカデミー作品賞って感じの作品!
最近は「これが!?」っていう受賞作が多いが、「グリーンブック」以来だな!(※異論反論認めます)
ケチのつけようがない。
いや、去年、作品賞をとった「ノマドランド」も大好きよ!
でもやっぱりアカデミー賞って感じじゃないんだよね、ベネツィア映画祭っぽい(※偏見)
今年、誰にでも自信を持ってすすめられる作品は「トップガン マーヴェリック」とこれ。
とにかくみんな見ればいいと思う!
ネタバレ度60%
未見の方は配信で! DVD発売は2022年9月1日!
ネタバレ上等な方はお進みください。
見せ場のネタバレは避けましたが、やはりまずは作品を見てほしい!
分析
ストーリーに驚きは無い。
役者の演技と確かな演出力でじっくりとドラマを見せる、それが私のアカデミー作品賞のイメージ。
「レインマン」も「ドライビングmissデイジー」も「フォレスト・ガンプ」も「グリーンブック」もそうだった。
この作品もまさにそれ。
映画は聴覚障害の両親と兄を持つ娘ルビー(エミリア・ジョーンズ)、この漁師一家を描く。
前半は家族の通訳として過ごすルビーの苦労、彼女の歌への夢が丁寧に描かれる。
そして中盤、「夢を追うため、大学に行きたい」と言ってからしっかりとドラマが始まる。
もちろん両親は反対。通訳がいないと漁がままならないからだ。
納得できず、反発するルビー。
翌日、ルビーが漁を手伝わなかったため、船でトラブル発生、操業停止命令が下される。
並行して、喧嘩していたボーイフレンドと仲直りする、ルビーの恋愛模様が描かれる。
この対比効果を狙った編集。
基本のテクニックではあるんだけど、久しぶりに見た気がする。
思った以上に効果的で、感情がかき乱される感じ。凄く良かった。
今度、書こ。
あと、個人的に唸ったシーンがあります。
「私の耳が聞こえない方が良かった?」と母に聞くルビー。
「あなたが生まれた時、耳が聞こえないよう、祈ったわ」と答える母親。
母親が語るその理由にハッとさせられる。
ここは素晴らしいですよね、綺麗事じゃない。
絶対に「そんな事を願う母親がいるわけないでしょ!」的な答えが来ると思ってた。
これなんですよ、名作というやつは。
オーソドックスなストーリーの中に、とんでもなくリアルなシーンが挿入される。
クライマックスのルビーの歌唱シーン、本当に素晴らしい表現力を感じる名シーンです。
未見の方は楽しみにしてほしい。
音と沈黙を効果的に使用した演出は見事。
この沈黙を感じるためにも、是非、静かな部屋で見てほしい。
家族四人のキャラクターもいいです。
インキンタムシで二週間セックス禁止を言い渡されても我慢できないお盛んな両親。
妹に「家族の犠牲になるな」と本気で怒る兄もいい。
何よりルビー役のエミリア・ジョーンズを見てくれ。
このラストシーン、私も気づけば画面に向かってこのポーズをしてました。
ここが映画館じゃなくて良かったです。
この手話、「I LOVE YOU」という意味らしいですよ。
彼女の歌声を聴いて、そして泣いてくれ。
谷本が選ぶ最優秀主演女優賞は文句無しで君だ。
以上です。だから私は感動しました。
本当に素敵な家族です。
この作品を見ると、やはり家族に会いたくなりますね。
親孝行もしておかないと。
田舎にいつ帰省しようかな。
ただ、去年コロナに罹って以来、母親の「帰ってくるな」オーラが凄いです。
母さん、もう一年だぞ、俺はもう治ってるんだ! 息子の言葉を何故信じない?
「コーダ あいのうた」を見ろ!
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