「パルプ・フィクション(1994)」感想。監督二作目で早くも確立したタランティーノスタイル。映画表現のオーバードーズ!

ハ行
引用元 シネマトゥディ

言わずと知れたタランティーノ監督の代表作。


映画ファンはこの作品で初めて無駄口を延々と垂れ流す彼のスタイルを目の当たりにする。

監督デビュー作の「レザボア・ドッグス」はまだ構成がオーソドックスな上に上映時間も短いしね。

まあ、最初に見た時はやたら喋り続けるなと驚きましたよ。


しかも勝負をかける監督二作目でこれをやるかという。

よほどウケる確信があったんでしょうか。

私なら怖くて無理です、バシバシ切ります。



久しぶりに見て思ったんだけど、無駄話に見えて、それが全て伏線になって後で効いてくる。

これ、最近のタランティーノ作品だとただの無駄話になっているパターンも多い。

その意味じゃあ、この作品は全てしっかり考えられてるとも言える。
何一つ無駄じゃない。




ネタバレ度20%
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分析


内容はジョン・トラボルタのパートとブルース・ウィリスのパートに分かれてます。


ストーリーがしっかり作られているのはブルース・ウィリスのパート。

その内容は一言で言って最高。



時間軸で言えばトラボルタパートの後にそのままくっ付ければいいと思うんだけど、あえてトラボルタパートを割って、ブルース・ウィリスパートを挟んでいる。


ブルース・ウィリスパートはしっかりとストーリーがあって緊張感があるので、中だるみ防止で入れたのかな。

これが見事に正解。



群像劇で時間軸までいじるパターンは珍しく、これ以後の色んな作品に大きく影響を与えている。


当時はパクリばっかりの演出とか色々批判もされていたけど。あらためて凄いな、タランティーノ。


さて、ブルース・ウィリスのパート。

ギャングのボスに追われるんだけど、ストーリーは二転三転して全く先が読めない。



そして最後、捕われたこのボスを助けに行く瞬間がある。

自分だけなら逃げられるのに、見捨てられないとばかりに引き返す。

助けてもこのボスに殺されるかもしれないのに。

なのに日本刀を持って救出に向かうブルース・ウィリス。最高。


助けてもらったボスはブルース・ウィリスを見逃します。


ここはやくざ映画を愛するタランティーノらしい展開。

義理人情を好物にして育ってきた私たち日本の映画ファンは思わずニヤリとする。
実はこのあたりの感情、「レザボア・ドッグス」の記事でも書きましたが、アメリカの観客の中にはわからない人も結構いるみたいです。


笑えるやり取りもあって、珠玉のシーンになっています。

こうゆうところがやはり大きな魅力です、タランティーノ。



もちろんタランティーノ作品の売りである暴力描写も冴えてます。

誰がいつ死ぬかわからないという緊張感に包まれていて、それが無駄話をしてもダレない要素になっている。

逆にダラダラ喋ってて突然次の瞬間に殺されたりするから見てて不気味なんだよね。

ただ無駄話をしてるわけじゃない。


当時はこれが流行りましてね。
いましたよ、まだシナリオセンターで勉強していた昔、タランティーノばりにだらだら長台詞を書いてる人が。

そこでは生徒みんなの前でシナリオを読むんだけど、得意になって芝居っ気たっぷりに読んでたな。


そういう人はどうか、この作品をちゃんと見直して、学習してほしい。






私ですけど。





あとはこの作品というか、タランティーノ作品の魅力だけど、役者陣の厚みやばい。

映っているだけで映画になるという役者が、楽しそうに演技している様はやはり観客の目を引く。

組み合わせも絶妙、見てよ。


ジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソン。

引用元 シネマトゥディ




ジョン・トラボルタとユマ・サーマン。

引用元 シネマトゥディ


ただただカッコいい。
数あるタランティーノ作品の中で何でこれが代表作にされるのか。

その理由は「断トツでカッコいい」からだと思う。



これほど全てカッコいい映画って最近無いよね。
以前はもっとあった気がするんだけど。


例えば「ストリート・オブ・ファイヤー」とか。いや、あれはダサカッコいいか。

以上です。だから私は感動しました。



そう言えばブルース・ウィリスの恋人役のマリア・デ・メディロスなんだけど。


…好きです。



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見事などんでん返しで有名。確かに初見ではびびりましたね。

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